千葉県印西市郊外に「白鳥の郷」がある。平成4年11月14日、出山光男さんの田圃に偶然6羽の白鳥が舞い降りた。 出山さんは、誰もが無理と言った餌付けを1日3回120日続けた結果、翌年に12羽が飛来、以降毎年増え続け、今では千羽を 超える白鳥がシベリアからやって来る。白鳥は、毎朝餌を求めて霞ヶ浦はじめ各所に飛び立ち、夕方戻ってくるが、頭上を旋回 しながら着水する姿は見事である。出山さんは平成5年に愛娘に先立たれ、「シベリアに嫁に出した娘が毎年孫を連れて里帰り するようだ」と言いながら頑張っていましたが、平成11年に逝去されました。以来、遺志を受け継ぐ地元有志により、餌やりが 続いています。白鳥は春一番の南風が吹く3月ごろ、再びシベリアへ帰っていく。
2023.2.7-作成 長尾