コレクション 映画と私 布施克明
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 終活を兼ねて、数十年ぶりに天井裏から一つの段ボールを引っ張り出す。そこには「映画」の文字が。中には若かりし頃に見た映画の
 パンフがぎっしり。暇に飽かして数えたら200部を超えていた。‘54年頃から’66年頃までの物で、すべて洋画。有楽座、日比谷映
 画劇場、スカラ座、ニュー東宝、東劇、ピカデリー、テアトル東京、渋谷パンテオン等々。 現在、いくつ残っているでしょうか?個々
 の映画のことはさておき、パンフをよく見るといろいろな情報が見えます。例えば、東宝系のパンフの表紙には、「ダンボ」54-8,
 「ローマの休日」54-10、「戦場にかける橋」58-1と。これは西暦と上映順で、見た時代がわる。‘56,7年ごろまでの学割料
 金は確か150円で、パンフが50円でした。学割のほかに、早朝割引もありましたね。上映時間割を見ると、本編前に15分のニュー
 スが組まれている。ニュース専門の映画館もありました。また、休憩時間に流される曲目の紹介も。[昼下がりの情事]主題歌 「 魅 惑 」
  レコード提供、「十字屋」の文字が。私にとって衝撃的印象に残っているのは、‘54年(昭和29)上映の「略奪された七人の花嫁」
 で、{ミュージカル}という言葉を知り、歌、ダンスの素晴らしさ、楽しさを教えてくれました。その後は「音楽映画」を沢山みました
 よ。当時は「映画音楽」というジャンルもありましたね。 そしてもう一つ、そうあの「オードリー ヘップバーン」です。「ローマの
 休日」「麗しのサブリナ」・・・。 ①ヘップバーンカット ②トレアドールパンツ ③サブリナシューズ。思春期真っ盛りの私、これ
 で完全にKOされました。彼女のパンフは10部ありました。女優では一番多い。青春の1ページが映画でした。この正月、 孫たちに
 見せたら大興奮。「じーじ、これ売れるよ!!」だって。 さてどうする!

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2023.2.13 作成 長尾