8 ボーンチャイナとカラカラと島岡達三
ボーンチャイナ類は大好きな器で、返還前の香港の中環のとある同じ店で行く度に購入して持ち帰ってきました。
香港も古き良き時代でした。器の持つ柔らかな乳白色に惹かれます。ボーンチャイナはイギリス発祥で今では中国、日本、
ヨーロッパと生産地が拡がりました。中国や日本の白磁への憧れがあり生産を目指しましたが、磁器に必要な長石や磁性土が
ないため白磁が出来ず、骨粉で代用して白磁に似た製品を編み出しました。紹興酒用として使っていますがたまに白酒用にも
なります。右にあるのは壺屋焼のカラカラですが、当然泡盛用になります。お猪口もついていましたが今は残っていません。
その奥は四角い徳利でなんだか気に入ってしまい手に入れたものです。手前は島岡達三の塩釉ぐい呑みです。
人間国宝の作品は他に皿が一枚で2点だけあります。他に箱書きのあるぐい呑みは10個程度あるはずですが、使われない
まま日の目を見ていないものが半数以上になります。これも表に出すのが大変で割愛することになり、写真には写っておりま
せん。
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